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「一見さんおことわり」

を経験したことはありますか?

 京都を訪れた事が無い人でも、おそらく一度は耳にした事がある言葉でしょう。
 これによって時に「京都はお高い」という誤ったイメージを持たれてしまう事もあるかと思います。

 でも決してよそからの訪問者に冷たくしているわけではないのです。 お店とお客が対等な立場に立つという、日本古来の「おもてなし」のお約束事なのです。

 「一見さん」とはつまり初対面の客という事なので、お店の立場からみると、どんな話題を選べば良いのかまったく正体不明です。

 期待に添えないお料理を出してもお客に満足してもらえないし、ありきたりのサービスしかできないでしょう。
 それでお金をいただくことを潔しとしないのです。 

 だから京都の人々は「また、おこしやす。」とか「またよろしゅうおたの申します。」といったやんわりとした言い方で遠慮させてもらっているのです。

 良きおもてなしは良きお客とお店によって作られるのです。
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