これまでの流れ
これまで、地球の温暖化の原因になる大気中の二酸化炭素(CO2)やメタンなど温室効果ガスの濃度を安定化させることを目的にした「気候変動枠組条約」と並んで、地球温暖化を防止するための国際的な枠組みとなる議定書。気候変動枠組条約は、1992年の地球環境サミットで発案された国際条約だが、法的拘束力がなかった。
1997年12月に京都で開かれた「気候変動枠組条約第3回締結国会議」では、先進国などに対して、2008〜2012年の間に、温室効果ガス6種(CO2、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄)を1990年比で一定数値を削減することを義務づけた。
主要国の削減率は、日本6%、米国7%、EU8%、カナダ6%、ロシア0%などと定め、全体で5.2%の削減を目指した!これらの削減目標には法的な拘束力がある!また、国際的に協調して目標を達成するために、1) 温室効果ガスの排出量取引、2) クリーン開発メカニズム(CDM)、3) 共同実施(JI)などを行うことができる仕組みを柱とする「京都メカニズム」や、森林吸収源などの新たな制度や仕組みが導入された。BACK
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