基本理念
今から千年前、「源氏物語」が初めて世に知られました。それは、世界最古の長編小説であり、卓越した文学作品であるだけでなく、文学、美術、工藝、藝能など、その後の日本が独自の文化を形成していくうえで、もっとも重要な源泉のひとつとなりました。
「源氏物語」千年という大きな節目を迎えて、人間性を深く洞察し、「もののあはれ」を知るという山紫水明のみやこに生まれたこの大切な思想を再評価し、広く国内外に発信していくことは、日本人の誇りを高め、自信を深めるための絶好の機会となるでしょう。それは現代に生きる私たちの未来の日本と世界に対する責務でもあります。
源氏物語千年紀は、紫式部ら平安女性の偉業を讃えるともに、遥かな時空を縫って伝えられてきた大切な宝として、「源氏物語」が宿す日本文化の美と思想を、あらためて広く分かち合い、後世に伝えていく事業です。
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